【現役ビルメンコンサルタントが考察】 ビルメン業者の年収と資格に相関関係はあるのか?

ゆるいネタですが、最もビルメン業界人の気になることかもしれませんね。一言で言ってしまえば、ある場合もあるし、あまり相関関係はないとも言えます。

資格手当をつけてくれる企業は多いので、月に数千円~数万円まで資格の企業必要度、難易度によって違いはありますが、付くことがが多いです。しかし、社員として働く人にとっては、正直なところ、資格に頼ってギャラを上げるよりは、業績貢献をして年収を上げてもらうことの方が割はよいはずです。 

そして、ここが肝心ですが、しっかり業績貢献を評価してくれる企業を選ぶことですね。 これは面接時にしっかり確認しておくべきでしょう。

以下、参考までにあげておきます。

目次

ビル管理の年収

ビルメンテナンス(ビル管理)の仕事の平均年収は約287万円、月収にすると20万円ほどです。(※)

また、月収分布は次のとおりです。(※)
・15万円未満 2.9%
・15万~20万円未満 36.5%
・20万~25万円未満 48.1%
・25万~30万円未満 9.7%
・30万~35万円未満 1.7%
・35万~40万円未満 0.0%
・40万円以上 1.0%

関東圏では多少年収が高くなる傾向がありますが、87.5%が25万円未満であるとわかります。また、ビル管理士などの資格を持っている場合と持っていない場合とでは年収が異なります。

【※出展】2014~2015職種別平均年収・月収100職種徹底調査「ビルメンテナンスの年収・月収データ」はたらいく(少し資料としては古いですが、現場の実感として概ねこんなところかと思います。)

ビルメンテナンスの有資格・無資格の違い

あとは、資格のあるなしでも違いはあるとの見立てもありますが、これは本当に個々でピンキリです。会社で働く場合には、事前に確認必要になります。

無資格の場合

ビル管理の仕事に役立つ資格をもっていない方や、業務未経験の方がビル管理の仕事に就いた場合の平均年収は約250万円です。(※)
ほかの業界と同様に、ビル管理の仕事は、資格をもっているほうが年収が高い傾向にあります。いくつかの会社では、入社後に資格を取得すれば資格手当を支給したり、資格取得の支援をサポートがある会社もあります。

有資格の場合(ビルメン4点セット)

資格をもっている場合は給与に加えて、資格手当がつき、平均年収は270万円~300万円(※)ほどにあがります。会社にもよりますが、ビルメン4点セットといわれる「第二種電気工事士・ボイラー技士2級・第三種冷凍機械責任者・危険物取扱者乙種4類」の資格1つにつき数千円~1万円の手当がつくため、無資格よりも年収は上がります。

また、大規模なビルを管理する場合は厚生労働省が認める「建築物環境衛生管理技術者」を置く必要があります。そのため、この資格を所有している方は責任者として選任される場合があり、手当の金額が大きくなる、もしくはベース給が高くなることも考えられます。

【※参考】 ビルメン(設備管理)の年収や給料はいくら? アラサー男子にゃんこの雑記ブログ ※データは2018年5月時点のものです

ビル管理の仕事に役立つ資格には次のようなものがあります

・建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)
・第二種電気工事士
・ボイラー技士2級
・第三種冷凍機械責任者
・危険物取扱者乙種4類など

資格は、あってもちろん困るのもではありませんが、資格があればなんとでもなるわけでもありません。つまりこれまでの仕事で培った、事務、営業などそうしたスキルの方が就職の際にはアピールになります。逆にもしもこれまでの仕事でアピールすべきことがないのならば、尚更、各資格をひとつでも多く取って、やる気と自分の能力を証明していく事が大切かもしれませんね。

ビル管理で年収をアップさせるには?

転職によって年収をアップさせたいと思う方は多いでしょう。ビル管理の仕事の場合、年収をアップさせる方法は次の3つです。

・手当などで稼ぐ
・待遇のよいビル会社で働く
・宿直ありの現場で働く

それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。

手当などで稼ぐ

実際にビル管理の仕事に就いて年収をあげようとするならば、変動可能性のある「手当などで稼ぐ」方法を考えてみましょう。手当には、残業代・資格手当・宿直手当・夜勤手当などがあります。会社によっては日勤のみの求人もありますし、残業はしたくない、夜間の勤務は控えたいと思う人もいるかもしれません。しかし、「年収をあげる」という観点で見ると、宿直や夜勤をして手当をもらう方が年収を稼げるでしょう。また、ビルメン4点セット(第二種電気工事士・危険物取扱責任者乙種4類・ボイラー二級技士・第三種冷凍機械責任者)や建築物環境衛生管理技術者のような資格に対する手当は、会社によって金額が異なります。転職を考えているならば、手当が充実した会社を選ぶようにしましょう。

待遇の良いビル管理会社で働く

給料が高いのはもちろん、手当や福利厚生が充実しているなど、条件がよい会社で働くのも年収をアップさせるための方法です。ビル管理会社には、アパレルやデパート、通信会社など大きなビルをもつ会社のグループに属する系列系の会社と、ビル管理のみを行っている独立系の会社の2種類が存在しています。系列系会社は大手グループに属しているケースが多いため、好待遇である傾向があります。ビル管理の仕事で年収をあげたいと考えるならば、大手の系列系会社など、待遇のよいビル管理会社への転職を検討してみましょう。

宿直ありの現場で働く

「手当などで稼ぐ」でもご紹介しましたが、宿直や夜勤をすればその分の手当がつきます。ビル管理の仕事で宿直をする場合は週1~2回ほどが一般的です。宿直1回あたり4,000円の手当があるとすれば、週2回宿直をすれば、1カ月あたり32,000円の収入アップになります。年収をアップさせたいというだけでなく、もしも「事情があって夜に働きたい」という場合にも、「宿直あり・夜勤あり」の職場を選択肢に入れてみてもよいでしょう。

以上、このネタについては、多くの方々が興味深いサイトを公開していただけております。

以下、私が数多くのビルメンテナンス関連のサイトをチェックしてきた中で、おもしろかったり、参考になったサイトを紹介させていただきます。 (※サイト記事の信頼度について保証しているわけではありません。)

■ビルメンの年収について
「ビルメンテナンス年収ランキング、系列系と独立系の年収の違い」   
「ビルメンランキング」   

■ビルメンの資格について
「ビルメンテナンスの業務と資格」    
「ビル管理に関わる主な資格のご案内」   

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詳しくは下記ページをご参照ください。

このコラムの執筆者

清水聡希のアバター 清水聡希 ビルメンポスト管理人・ビルメンコンシェルジュチーフSG

「現場の代務経験ゼロ」「全管理物件黒字化達成」が自慢の現役ビルメンマン。ビルメンテナンス企業の収益改善・人材施策・事業承継・ビルオーナーの経営相談のコンサルティング・アドバイスを中心に最近では空き家相談・マンション管理相談も行っています。

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