ビルメン業界の悩みで一番はやはり人材不足・求人問題と思います。ハローワークや地元のチラシ等求人募集をかけてもなかなか応募が来ないのが現状ではないでしょうか。また小中規模のビルメン会社の場合、それほど求人募集にコストをかけられないのが現状です。ビルメンコンサルティングをしていると人材採用・人材募集等の相談が特に多いです。今回ITを活用したビルメンの効率のよい求人募集の方法について書きました。
ビルメン業界の求人募集は戦略・マーケティングが重要
人材不足のビルメン業界も限られた予算でいい人材を獲得するには人材採用のKPIが必要
ブラッドピット主演で映画化された「マネーボール」をご存じの方もいるかも知れませんが、メジャーリーグのアスレチックスの当時のGMビリー・ビーンが「低予算でいかに強いチームを作り上げるか」という独自の経営理論を軸にチームを作っていく実話です。
他球団からは評価されることが多い選手は当然、獲得にコストがかかるため限られた資金の中でシーズンを戦い、高い勝率で終えるには出塁率が高い(フォアボールでもホームランでも出塁にはかわらない)と勝率に影響すると考え、出塁率を採用のKPIとして各チームから故障や素行不良等見向きもされない出塁率の高い選手を低予算で獲得してリーグ優勝を成し遂げます。ビルメン業界の人材採用もどこに採用のKPIを置くかにより、求人募集の戦略が変わってきます。
ハローワークだよりはもう遅い・求人募集にも差別化が必要
求人募集をハローワークや地元のチラシ等だけに依存しているビルメン企業は今後厳しいかもしれません。特に若年世代や優秀な人材はネット経由で求人を探し気軽に応募する傾向が強いからです。求人・人材募集にも戦略やマーケティングが必要です。優秀な人材を獲得するにはどこにニーズがあるのか、どの媒体を見ているのか、どういうところに興味を惹かれるのかと分析戦略・マーケティングが必要になります。
求人募集のミスマッチング
例えば警備員募集の場合、実際求人の需要は若い女性が多いのに従来のような高齢者向けの媒体や求人紹介文を掲載していたり等ミスマッチが応募を減らしている要因であったりすることがあります。ビルメン業界・清掃業界はすでに求人に関してはレッドオーシャンであり、ライバルが非常に多く競争率が高いです。そうした中で優秀な人材を獲得するにはやはり分析戦略・マーケティングが必要なのです。
indeedもただ求人を出稿するだけなく戦略が必要
indeedはSEOに強いので検索上位に来る可能性ある
indeedは転職就職希望人は必ず見るサイトの一つではないでしょうか。indeedに求人を掲載していない会社はほとんどいないといっても過言ではないでしょう。むしろ求人を掲載していない企業は今すぐにでも掲載したほうがいいでしょう。indeedはgoogleの検索結果にも上位表示されるのSEO対策にも有効です。自社サイトの採用サイトを充実させてSEO施策をするより、indeedに掲載したほうが工数とコストパフォーマンスがいいでしょう。
indeed内でSEO対策は必須
indeedで求人を掲載してみたはいいけど、応募がほとんどこないというビルメン企業の方はindeedのSEO対策はされていますか?
indeed内でもSEO対策は有効です。indeed内のSEO施策としてはきちんと各項目を入力することを重要なのと、本文中にユーザーが検索しそうなキーワードいれておくのと特にタイトル部分は必ず該当キーワードを含んだ文章を作成することをおすすめします。こうすることにより検索マッチ度があがり上位表示される確率が高いです。
意外に知らない!自社のコーポレートサイトは求人募集的にも重要
indeedやハローワーク等の求人サイトへの掲載も重要ですが、意外と求人応募を左右するのは自社コーポレートサイトのデザイン・コンテンツの充実です。求人サイトでの求人内容を見る人はかなりの確率で求人募集の会社のサイトを検索して見ます。求人サイトに掲載できる情報も限りがあります。アクセス方法・会社概要はもちろんのこと、日常の会社の風景や各部署の業務内容・サービス内容等コンテンツを用意しておくことが大事です。特に中小のビルメン企業の場合、ワンマン社長のパターンが多く、この社長とうまくやっていけるか等サイトを見て判断する人も多いので、社長の写真・人柄や会社への方針等、そうしたことも掲載しておくといいでしょう。
Googleマイビジネスの口コミや就職転職口コミサイトのレビューを定期的にチェック
Googleマイビジネスの口コミや就職転職口コミサイトのレビューを定期的にチェックしておくことをおすすめします。転職サイトの企業名を検索した際に検索結果には企業ホームページ以外に就職転職口コミサイトが上位に表示される場合が多いです。いくらコーポレートサイトを充実させたり、お金をかけて求人広告を配信してもレビューが悪いと成約率が悪くなります。Googleマイビジネスは最近はスマホ検索では上位に表示されるのとGoogleマイビジネスに登録(無料)すると個別に管理画面があり、写真のアップロードや説明等を付け加えることができます。
中には評判悪くても応募してくる気概のある人材を採りたいという会社も以前ありましたが、実際にはそういう人は応募しないで、どこか抜けている人材ばかり応募が来るパターンもありました。優秀な人材ほどいろいろ検索して応募する前に情報収集して客観的判断をする傾向が強いです。
■Openwork>>
■Googleマイビジネス>>
無料で簡単に求人サイトのライディングページができる!
コーポレートの採用募集サイトを充実させたいけど、お金と時間が。。というビルメン会社さんも多いとおもいます。最近では求人サイトに登録することにより、無料で求人募集のランディングページを制作することができるサービスもあるので是非活用することをおすすめします。もちろんGoogleの検索結果にも表示されるのでSEO対策としても有効です。
ビルメン業界の求人広告
無料求人サービスを利用してもやはりビルメン業界は求人の競争倍率が高いので無理があるかもしれません。そうした場合、有料の求人広告に頼る必要があります。ただ求人専門の広告代理店におまかせしてしまうのがあまりよくありません。
求人専門の広告代理店としてはビルメン業界はお得意様?
ビルメン企業が求人リスティング広告を出す場合の注意点としてはビルメン業界は日常的に人材不足なので、競争率も高く必然的にクリック単価も高めの傾向があります。しかも求人の年収も低いので、広告費が嵩む傾向が高いです。また離職率が高いので毎回求人を出さざる得なくて求人専門の広告代理店側からしてみるとビルメン業界の求人は美味しい業界の一つではないかとおもいます。
Google広告を活用!地域世代収入リスティング広告を試す
例えばリスティング広告(Google広告)の場合、意外と知られていないのは最近では進化をして、地域別配信はもちろん・年齢/性別・地域世代収入別配信等、様々なオプション設定があり以前に比べて配信精度が上がっています。配信精度が上がる=広告投資効果の効率も上がっているので以前のような無駄なコストは減ってきています。
資格取得者には検索連動型広告も有効
また有資格者を求人募集をする際には通常より競争率が高いです。Google等の検索結果に応じて表示する検索連動型広告を活用する方法もあります。例えば「第2種電気工事士 求人」「第2種電気工事士 転職」という検索結果に対して広告表示することも可能です。一般求人で募集するよりかは効率がいいかもしれません。地域別配信設定も可能です。